「ソフトウェアが完成し、お客様から感謝の言葉をいただいた時は、素直にうれしいですし、達成感も味わえます」と笑顔で話す堀。学生時代から思い描いていたモノづくりの現場で、やりたかった仕事を存分に楽しんでいるようだ。
もちろん、製品開発サイクルが極端に短くなっている昨今、そうした感慨に浸っている暇もないほど、次々に新しい開発案件が彼を待ち受けている。ハードとソフトをにらみ、お客様と向かい合う堀の試行錯誤は続く。
「この仕事では、技術的な側面もさることながら、人とのやり取りが一番大切だと思います。『報・連・相(報告・連絡・相談)』をしっかりすること、そして、それらを記録しておくことを常に心がけています」。
一人で完結できる仕事ならともかく、堀が携わるソフトウェア開発は多くの共同作業者が関わるもの。関係者との情報共有や引き継ぎの際に困らないよう、業務プロセスを誰もがわかる形で残しておくことも、重要な業務の一つなのである。
堀に今後の目標を訪ねると、即座に「自社製品の開発」という答えが返ってきた。
「現在も既にプロジェクトが進行中なのですが、詳しい内容は企業秘密です。受託開発だけでなく、自社製品の開発にも積極的に取り組んでいき、メーカー機能をどんどん拡充していけたらと思っています」。堀のモノづくりにかける物語は、まだ始まったばかりなのかもしれない。
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